大文字の送り火

 四万十川の夏の風物詩「大文字の送り火」、毎年旧暦の7月16日に行われるこの行事、今年は8月13日に行われました。

2003/8/13撮影


 当日は夕暮れ時から雨がぽつぽつと降り始め、午後7時過ぎの点火の頃には雨脚も強くなるというあいにくの空模様でしたが、送り火は見事に大文字を夏の夜空に浮かび上がらせました。

 この大文字の送り火は間崎地区の盆行事で、毎年旧暦の7月16日に、山の神を祭る「十代地山」にて行われます。


 この写真は四万十川を挟んで対岸の下田地区の堤防からのもの。四万十川から望む大文字もまた別の趣となります。

 四万十川の河口付近からもこの大文字を望むことができ、当日も屋形船数隻が河口付近に浮かんでいました。


 送り火の行われる日は同時にこの間崎地区のお祭りの日でもあり、送り火を望む広場では盆踊りも行われました。

 盆踊りのあと、集まった子ども達に「お菓子まき」の催しがありました。

 取材に同行した国際交流員の丁さんも、ご覧のとおりお菓子を沢山頂いてきました。
  

 途中から雨が降り出すというあいにくのお天気でしたが、今年も見事な大文字の送り火を見ることができました。準備にあたった間崎地区のみなさんありがとうございました。 また来年も美しい送り火を見られることを期待しています。

 


 ここからは大文字の送り火の舞台裏です。

 まだ明るいうちの十代地山、地元では「大の字山」と呼ばれています。

 送り火のために整備しているため、ご覧のとおり昼間でも大の字がはっきりと見られます。

 

 その十代地山に登ってみました。

 送り火の準備が終わったところで、たいまつがきれいに大の字に並べられています。冒頭の写真を見ても分かるように、たいまつは1本の線ではなく、ちょうど白抜き文字のように2重に並べられています。

 たいまつをアップで見るとこんなふうになっています。

 この送り火は、間崎地区の方々が組ごとに1年交代で準備をしているそうで、毎年少しでもきれいに送り火が焚けるよう、このたいまつには色々な工夫がされているそうです。

 準備が整ったところで、山の神様に、この祭りと地区の安全を祈願する神事が行われました。

 市からは助役がこの神事に招かれ、また神官は四万十川対岸の不破八幡宮からみえられました。

 

 十代地山は、山というよりは小高い丘というくらいの高さですが、その頂上からの眺めは想像よりはるかにすばらしく、間崎地区が一望でき、更にその先には四万十川河口、そして太平洋を望むことができます。